初心者・小学生でも分かるサッカールール!サッカー「ファール・オフサイド・審判」編(ルール改正版2017/2018)
ファール[反則]
下に記載する行為は「ファール[反則]」もしくは「不正行為」と規定されています。
ファール[反則]や不正行為をしてしまった場合には、相手チームに「直接フリーキック」もしくは「間接フリーキック」が与えられます。
ファール[反則]が悪質だった場合や、不正行為には審判から「イエローカード」もしくは「レッドカード」の警告が科されます。
ファール[反則] (間接フリーキック)
- ゴールキーパーが「6秒」を超えてボールを手にしていたり、地面にバウンドさせたり、空中に投げ上げている場合
- ゴールキーパーがボールを放った後、他のプレーヤーが触れる前に再度ボールに触れる
- ゴールキーパーが味方からの意図的なパスを手で受け取る
- ゴールキーパーが味方からのスローインを手で受け取る
- ゴールキーパーがボールを手放そうとするのを妨害する
- ボールがないところでの相手の進行を妨害
- 相手や自身に危険が及ぶプレー
ファール[反則] (直接フリーキック)
- キッキング(相手を蹴る、または蹴ろうとする)
- トリッピング(相手をつまづかせる、倒そうとする)
- ジャンピングアット(相手にとびかかる)
- ファールタックル(ボール以外に向かったタックル)
- ストライキング(相手に殴りかかる、または殴ろうとする [頭突き含む])
- プッシング(相手を押す)
- ホールディング(相手の身体や服を掴み行動を妨害する)
- ハンドリング(ゴールキーパー以外のプレーヤーがボールに手で触れる、またはゴールキーパーがペナルティーエリアの外でボールに手で触れる)
- スピッティング(相手に唾を吐く)
イエローカード 警告となりうる不正行為
- スポーツマンシップに反した行為
- 審判に意義を唱えたり、態度で意義を示したりする
- 度重なるファール[反則]
- プレーの再開を遅延する行為
- スローインやコーナーキックなどでのプレー再開時の距離の違反
- プレー復帰やフィールドへの立ち入りを主審の承認なしで行う
- 主審の承認がないままフィールドから意図的に出る
レッドカード 警告となりうる不正行為
- 行き過ぎた悪質ファール[反則]
- 過度な乱暴行為
- 悪質なスピッティング
- 悪質なハンドリング
- 品性に欠く侮辱や挑発行為
- 試合中に2度にわたるイエローカード警告
オフサイド
これもファール[反則]の一部となりますが、判定が複雑であり、また「オフサイド廃止論」があったりと注目されている規定なので、1つの項目として詳しく説明します。
また、2017/2018サッカールール改正により、オフサイドの項目も追加ルール改正されています。
オフサイドの判定成立には、攻撃側のプレーヤーがオフサイドポジションにいることが、第1条件となります。
(攻撃側チームの視点で)オフサイドポジションとは、
- 相手側の陣地
- ボールよりも敵陣ゴールライン側
- 「相手チームの最後尾から 2番目の選手」よりも敵陣ゴールライン側
(通常、キーパーが1番後ろなので、「最後尾から2番目の選手」とは、一番後ろのディフェンダーとなります。)
上記すべてを満たす、すべての位置です。
オフサイドポジションに攻撃側の選手がいることに加えて、
攻撃側チームの味方からパスが出され、オフサイドポジションにいた選手がボールに触れることにより、オフサイド判定が成立します。
また、ボールに触れない場合でも、
- プレーに干渉・影響がある
- 相手の選手に干渉・影響・妨害がある
- オフサイドポジションにいる事で有利となる
上記を満たす場合には、オフサイド判定が成立します。
※オフサイドポジションに攻撃側の選手が存在していても、「スローイン」「コーナーキック」「ゴールキック」により、ボールを受け取った場合は、オフサイドとはなりません。
2017/2018サッカールール改正により、オフサイドのルールに追加された項目は、
シュートなどによりゴールに入りそうなボールを、キーパーもしくは、守備陣などがセーブ(防いだ)ボールを、
オフサイドポジションにいる攻撃側の選手がゴールやプレーした場合も明確にオフサイドになる事が規定されました。
オフサイドがファール[反則]として規則に加えられた理由は、敵陣ゴール前で「待ち伏せ」をし、その選手にロングパスを送り込み得点をするといった攻撃は卑怯だとみなされたからです。
また、試合もロングパスの蹴り合いで、そのロングパスを得点に結びつける為に、
フォワードは背が高いなど、空中戦が絶対的に得意な選手が起用される風潮となり、
「中盤でのせめぎ合い」「華麗なドリブル」「巧みなパス回し」など、サッカーの見どころであるプレーも影を潜めてしまう事で、
単調で観客としてはつまらなくなってしまうといった事情も背景にあるようです。
逆に、オフサイド判定が無かった場合には、現状とどのように変化するのかなどとシミュレーションする人も存在し、「オフサイド不要論」もあります。
敵陣で待ち伏せをすることは可能ですが、その味方に対して自陣から何度もロングパスをするのは実質、無理なのではないかとも言われていて、オフサイドの是非が問われています。
審判
サッカーの審判は基本的には主審 1名、副審 2名という体制をとっています。大きな大会などでは選手交代を告知することを専任とした審判がいることもあります。
それぞれの審判の役割を記載していきましょう!
主審
- 競技規則の遵守
- 各審判との協議
- ボールやプレーヤーの服装の確認
- 試合時間の計測
- ファール[反則]などの記録
- ロスタイムの時間決定
- ファール[反則]があった場合の判定と試合中断
- 外部からの妨害時の試合中断
- プレーヤーの負傷や出血時の救護判断
- 不正行為に対する警告の判断
- その他、全体的な試合の進行
副審
- ボールがフィールド外に出た時の合図
- どちらのチームがプレーを再開させるかの判断
- オフサイドの監視
- PK時のゴールキーパーの監視
- その他、主審の補助