簡単!サッカー「ルール・規定・(試合時間)」【初心者・小学生向け】(2017/2018サッカールール改正を反映)
超簡単!サッカー ルール [規定] 解説(説明)
サッカーのルール(規定)を、初心者のあなたや、小学生でも簡単に理解しやすいように解説していきたいと思います。
サッカーの「フィールド (グランド)」
サッカーを行う場所を「フィールド」と呼びます。
「グランド」と呼ばれる事もあります。
フィールドは長方形であり、長い方の辺を「タッチライン」、短い方の辺を「ゴールライン」と呼びます。
各ラインの長さには規定があり、
タッチライン:90m ~ 120m(国際試合では、100m ~ 110m)
ゴールライン:45m ~ 90m(国際試合では、64m ~ 75m)
とされています。
このように実は、サッカーフィールドは、全て同一のサイズに統一されている訳ではなく、競技場によってフィールドサイズは様々なのです。
最大サイズと最小サイズを比べると面積にして倍以上の差となっている場合もあります。
これほどまでに競技場所のサイズが違っても成り立ってしまうスポーツというのは、他に類を見ません。
このようなフレキシブルさも、サッカーが世界中で愛されている要因の1つかもしれません。
サッカー ボール
サッカーボールには、サイズに規定があります。
形状:球形
素材:主に皮、合成素材
外周:68cm ~ 70cm
重量:410g ~ 450g
※ 小学生・中学生・シニアなど『16歳未満または 35歳以上』と『女子』においては、上記の「形状」以外は変更可能
サッカーの「試合時間」
試合全体を前半と後半に分け、45分ずつとします。
この前半と後半の各々を「ハーフ」と呼びます。
規定では、ハーフは 45分と定められていますが、小学生など年齢や初心者、女子等の場合 40分・30分と短縮されることもあります。
30分の場合には「30分ハーフ」という言い方をします)
前半と後半との間には休憩時間があり、これを「ハーフタイム」とよびます。
ハーフタイムは15分以内です。
サッカーでは、試合が始まったら審判は時間を止めません。
選手交代や選手負傷などで競技が中断された場合には、その分の時間を「ロスタイム」として各ハーフに加算します。
ロスタイムの目安は5分以内とされていますが、主審の判断により決められます。
後半までを終えた時点で両者が同得点の場合には引き分けとされます。
しかし、勝敗を決める必要がある場合には「延長戦」または「PK戦」となります。
延長戦は基本的 注1 には 15分ハーフで行われ、それでもなお同得点の場合にはPK戦となります。
注1:先に得点をした方が勝者となる「サドンデスルール」の場合もあります。
サッカーのプレーヤーとユニフォーム
サッカーの試合は各チーム、ゴールキーパー 1人を含む合計 11人で行う事がルールとなります。
人数が揃えられない場合に限り 11人以下でも可能ですが、7人未満は規約上認められていません。
選手の交代は これまで1試合3人まででしたが、2017/2018規定改正で、1試合5人までとなりました。
ただし、トップリーグ(A代表チーム)は男女ともこれまで通り、交代は最大3人までとなっています
選手の登録は最初の 11人以外に 3人~7人のプレーヤーの登録ができます。
その為、5人(もしくは3人)交代をしてしまった後は、プレーヤー負傷などで退場をした場合でも補充ができない事となります。
プレーヤーは上下の「ユニフォーム」「ストッキング(靴下)」、ストッキング下に「すね当て」「靴」の着用が義務付けられています。
腕時計や装飾品など、他プレーヤーを傷つける可能性のあるものは着用できません。
ユニフォームの色は両チームで明らかに違う必要があります。また袖の無いものは認められていません。
ゴールキーパーに関しては、他のプレーヤーや審判と異なる色のユニフォームである必要があります。
ボールの扱い方
サッカーはルール上、ゴールキーパー以外の選手は基本的には『手』以外でボールを扱います。
手を使ってもよい場面は「スローイン」の時だけです。
(アウト オブ プレー時は手を使って大丈夫です)
ボールの扱い方に名前があるものを以下に列記します。
キック:ボールを強く遠くに蹴り放つ。シュートやパスがこれに当たる。
ドリブル:足を使い、ボールと共に移動すること
ヘディング:頭や額でボールを叩きつける
トラップ:手以外の部位でボールを受け止める
得点
サッカーのルールでは、「ボール全体」がゴールの空間内に入った時点で得点となります。
基本的には敵陣のゴールにボールを入れ、自チームの得点とするのですが、ミスなどで自陣ゴールにボールを入れてしまうこともあります。
こういった場合は自殺点となり、相手に得点を与えてしまうことになるのです!(オウン ゴール [Own goal])。
ボールの一部がゴール内に入っただけでは、ルール上得点とみなされません。
あくまでも、完全にボール全体がゴール内に入ることが規定での条件で、ゴールラインのオンライン上にボールのほんの一部でも残っている状態で、キーパーにはじき返された場合でも「ノーゴール (得点とならない事)」となってしまうルールとなっています。
ボールをゴールに入れた側が、事前に、違反や反則をしていた場合も、得点が認められない事態が発生します。
インプレー と アウト (オブ) プレー
「インプレー」とはプレーをが行える状況であることです。
逆の「アウト(オブ)プレー」以外の状況がすべてインプレーということになります。
アウトプレーとなるのは、『ボール全体がフィールド外に完全に出た時』と
プレーヤーの負傷や反則などの理由で主審が笛を吹き『プレーを止めた時』です。
サッカールール [各種 キック] 解説 (説明)
フリーキック (FK)
反則などで審判がプレーを止めた後の再開時には、必ずキックが行われます。
このキックを「フリーキック」と呼び、「直接フリーキック」と「間接フリーキック」とに分けられます。
フリーキックが行われるのは反則があった場所ですが、ゴール前ペナルティエリア内の直接フリーキックになる反則に限っては「PK」となります。
直接フリーキック:直接得点を獲得できるキック
間接フリーキック:キックをする人以外のプレーヤーに一度触れないと得点とならないキック
フリーキックが行われる際には相手プレーヤーは 9.15m 以上、ボールから離れる規定がありますが、
キッカーは相手がその距離を保っていなくともフリーキックを行うことができます。
ペナルティキック (PK)
ペナルティエリア内で自陣チームが直接フリーキックとなる反則をしてしまった場合に行われるフリーキックです。
フリーキックをする側のチームから一人を選出し、ペナルティマークからキックします。
PKが行われる時には、キッカーと守備側のゴールキーパー以外のプレーヤーは、守備側陣地のペナルティーエリア内には入れません。
キックが行われた瞬間に通常インプレーとなり、すべてのプレーヤーがペナルティーエリア内に入ることが可能となります。
試合が同点にて終了し、勝敗を決める場合にもPKが行われます。
ゴールキック (GK)
攻撃側チームが最後に触れたボールが、ゴール外でゴールラインを越えた場合に行われるキックです。
守備側チームがゴールエリア内からキックを行い、プレーを再開させます。
ゴールキック (GK)は、誰でもキックを行うことができる直接フリーキックです。
ゴールキックとして成立させるためのルールには、
- ボールが静止している状態で、ゴールエリア内からのキック
- キックされたボールがペナルティーエリア外へと出るまで相手チームはペナルティーエリア内に入れない
- キッカーはキック後、他のプレーヤーがボールに触れるまでは、ボールに触れることができない
- ボールをペナルティーエリア外に蹴りだす(ペナルティーエリア外に出なければやり直し)
これらの条件を満たすルールとなります。
コーナーキック (CK)
コーナーキック (CK)は、守備側チームが最後に触れたボールが、ゴール外でゴールラインを越えた場合に行われるキックです。
攻撃側チームがコーナーアーク内からキックを行い、プレーを再開させます。
コーナーキック (CK)は、誰でもキックを行うことができる直接フリーキックです。
コーナーキックとして成立させるためのルールは、
- ボールが出たサイドのコーナーアーク内 (コーナーより半径1mの4分円の部分。コーナーフラッグポストをコーナー角に立てる必要がある)からのキック
- フラッグポストを動かしてはならない
- キックが行われるまで相手チームプレーヤーはコーナーアークから 9.15m 以上離れる
- キッカーはキック後、他のプレーヤーがボールに触れるまでは、ボールに触れることができない
これらの条件を満たす必要があります。
サッカールール [スローイン] 解説 (説明)
スローイン (Throw-in)
スローイン (Throw-in)は、ボールがタッチライン外に完全に出てしまった場合に、最後にボールに触れたプレーヤーと逆のチームのプレーヤーが、プレー再開の為に行います。
タッチライン外から、両手でボールを持ち、頭部後方から頭上を通過させフィールド内に投げ入れるのがスローイン (Throw-in)です。
直接得点とすることはできず、また、オフサイドはスローインからは適用されません。
スローインとして成立させるためには、
- ボールがフィールド外に出た場所で行う
- スローアー (スローインする人) はフィールドに対し前向きであること
- 両足はタッチライン外に留まっていること
- ボールは頭上を通し両手で投げ入れること
- スローアーは、他のプレーヤーがボールに触れるまでは、ボールに触れることができない
- 相手チームプレーヤーはスローインされる場所から 2m 以上離れる
これらの条件を満たす必要があります。