動画配信・VOD サイト 比較 & 一覧
【動画配信・VOD について】
最近注目を集めているサービス形態があります。「オンデマンド」という顧客からのニーズに対する応え方であり、「顧客が必要なものを必要な時に必要なだけ」というものです。インターネットの爆発的普及や通信インフラの整備が進むに伴い、このようなサービス形態が生まれました。動画配信事業においては、このオンデマンドの形態をとるのが一般的となっています。
以下、記事内の料金はことわりがない限りは税抜での表記となります。
【動画配信・VOD サイト 比較】
dTV (ディーティービー)
【特徴】
NTTドコモが手掛けている動画配信のサービスです。もともとはNTTドコモのスマホ限定での申込みとなっておりましたが、2014年4月からはdocomo IDさえ所有していれば、NTTドコモユーザーでなくとも申込みをすることができるようになりました。
月額500円でさまざまな動画が見放題というサービスです。31日間の無料お試しが利用できますので、とてもありがたいです。
NTTドコモにてスマホを契約すると、半強制的にオプションとして本サービスが付随します。そのため、NTTドコモユーザーであれば初期状態で本サービスが利用できる場合がほとんどであり、そのままずっと使い続けている人も多いようです。
月額500円で見放題を謳っておりますが、最新の動画を視聴するためには追加料金が発生することが多く、料金500円以内で実用するのには無理がありそうです。
また、登録可能デバイス数は5台までとなっており、登録したデバイスでの同時視聴は不可能です。
スマホ専用アプリではエラーが頻発しており、有料サービスであるにもかかわらず実用に至っておらず、スマホのハードウェア的な進歩に、本サービスのアプリがついていけてない状態や、PC版についても、最新のPCでは視聴ができない状態の発生が起きています。
日本における動画配信事業では会員数No.1となっていますが、顧客の他サービスへの流出が目立っている状態となってしまっています。
【長所(メリット)】
- 登録会員数が同業界内で1位
NTTドコモユーザーであれば初期状態で利用できる
- 月額料金が同業界内では最安値
【短所(デメリット)】
- スマホ版、PC版ともに視聴アプリに不具合が多い
月額料金以外に追加料金がかかることが多い
hulu (フール―)
【特徴】
アメリカ発の動画配信サービスであり、月額933円で動画見放題を売りにしています。実際に追加料金などが一切なく、月額933円を超えることはありません。2週間の無料体験もできます。パソコンやスマホ以外にゲーム機などでの視聴も可能であり、対応デバイスが多いことで有名です。
日本での展開においては、日テレがHJホールディングス株式会社という会社を設立し運用しているため、huluにおいて日テレ系の番組の一部も視聴可能となっています。海外ドラマのタイトル数は業界内では1位であり、海外ドラマファンにも喜ばれています。
登録可能デバイス数には制限がなく、同時視聴については不可能とされていますが、2台までなら視聴ができたという情報が多く出回っています。3台での同時視聴となるとエラーが発生するようです。
動画の配信速度に定評があり、ストリーミング再生だとは思えない程に快適に視聴ができます。専用アプリもとても使いやすく、ネット上でも好評です。
【長所(メリット)】
月額料以外に追加料金が一切ない
配信速度が高く視聴にストレスがない
日テレの人気ドラマがCM無しで視聴可能
海外ドラマタイトル数No.1
登録デバイス数「無制限」
【短所(デメリット)】
- 月額料金がやや高め
無料期間がやや短め
U-NEXT (ユーネクスト)
【特徴】
動画配信では国内で最大規模であり、動画のジャンルも多岐にわたっています。
月額固定性と、視聴するごとの課金方式 (PPV)と2通り選べるのも特徴です。
PPVであれば、DVDでのレンタルが開始されるのと同じタイミングで配信が開始されるので、他のサービスよりも早く視聴が可能というメリットがあります。
月額固定性の場合には1,990円と少し高めではありますが、同サービス内で利用できる「U-NEXTポイント」が1,000円分付与されるので、実質の料金は990円となります。
ただし、最新作については視聴に追加料金が発生する場合もあります。31日間の無料体験期間もあります。
U-NEXTではアダルト動画や電子書籍の配信も行っています。こういった多ジャンル配信が同サービスの強みとなっています。
NHKオンデマンドの配信も開始されて、同サービスはより大きなものとなっています。
視聴可能デバイスについては、スマホやタブレットPCをはじめ、テレビやゲーム機などこちらも多岐にわたっています。
登録可能デバイスは4つまでで、同タイトルでなければ同時視聴ができます。同時視聴が可能なのはかなりの強みですね。
専用アプリについては使い勝手が良く、最新デバイスへの対応も早いので安心です。動画の配信速度も視聴にストレスを感じないほどに良好です。
U-NEXTの運営会社は格安Simを始めたりと、とても勢いのある会社で注目度の高いサービスとなっています。
【長所(メリット)】
動画ジャンルが幅広くタイトル数も多い
料金プランが充実している
新作配信が早い
- 電子書籍の配信も行っている
アダルト動画配信がある
【短所(デメリット)】
- 追加料金が発生する場合がある
月額料金がやや高い
Netflix (ネットフリックス)
【特徴】
Netflixでの最大の特徴は、オリジナルの作品がとても充実していることです。
また、独占配信タイトルも多数あり、他のサービスでは絶対に視聴できないので、この点は大きく差別化されるポイントです。タイトル数の増加の勢いもすさまじいものがあり、今後に大きな期待が持てます。
多くの動画配信サービスは国内からでしか視聴ができない仕様ですが、本サービスは海外からの視聴も可能となっています。海外出張が多く日本にあまりいない人にはかなり嬉しいですね。
視聴可能なデバイスについても、スマホやタブレットPCをはじめ、テレビ・ゲーム機など幅広くカバーできているので、問題になることはなさそうです。
登録可能デバイス数については明確なアナウンスがないのですが、プレミアムプランにおいて同時視聴が4台まで可能となっていますので、多サービスに大きく劣ることはなさそうです。同時視聴が可能なことは、かなりありがたいですね。
料金プランがいくつか存在しますが、各プランでの違いは画質と同時視聴可能数であり、視聴できるタイトルは同じです。また、完全な定額制であり追加料金は発生しません。
スマホやタブレットPCに向けた専用アプリがありますが、やや不安定なようです。PCなどでの視聴は問題がないのでサーバーは安定しています。専用アプリ側の問題ですね。この点は残念です。
【長所(メリット)】
オリジナル作品、独占配信タイトルが多い
dTVに次ぐ安さで視聴可能なプランがある
追加料金一切なし
- 海外から視聴可能
今後、タイトル数が飛躍的に増える期待が持てる
【短所(デメリット)】
- 専用アプリがやや不安定
安いプランでの画質が悪い
acTVila (アクトビラ)
【特徴】
他の動画配信サービスとは大きく異なり、acTVilaはテレビで利用するサービスとなっています。コンピューター部品の価格が大幅に下がり、PCやスマホを所有していることが当たり前となった現在ではテレビの前に長時間居座る人が少なくなってきましたが、本サービス開始当時の2007年頃はテレビにネット回線を繋ぎ動画配信を受けられることはとても画期的でした。
ほぼすべてのメーカーのテレビが本サービスに対応しており、月額料金等もかからないのでテレビとネット環境さえあれば、すぐにでも本サービスに登録ができます。
テレビを介したサービスとだけあって、「見逃したテレビ番組を視聴する」というコンセプトが強いです。映画やアダルトコンテンツも提供されています。
ただし、月額料金は発生しませんが視聴の都度料金が発生します。月額固定性の見放題プランも提供されています。
PCやスマホでの視聴も可能ですが、サービスに登録するためにはテレビが必須となっています。テレビにてIDとパスワードを取得したのちに、テレビ以外のデバイスで登録が可能となります。
テレビを含めたすべてのデバイスにて、表示速度が遅いなどと視聴にはややストレスを感じている方が多いようです。視聴可能タイトル数も他サービスにやや劣っており、新規会員の獲得には苦戦をしているようです。
【長所(メリット)】
テレビとネット環境さえあればすぐに登録できる
月額料金がかからない
【短所(デメリット)】
- テレビがなければ登録ができない
見放題プランでなければ視聴の都度料金が発生する
動作が遅い
Amazon プライム・ビデオ (アマゾン プライム ビデオ)
【特徴】
通販といえばAmazonですが、そのAmazonが展開しているのがAmazonプライム・ビデオです。Amazonで買い物をしたことのある人であれば、「Amazonプライム会員になればさらにお得」という旨の誘いを受けたことがあるかと思います。そのAmazonプライム会員に付随しているのが、本サービスです。
Amazonプライム会員になれば動画が見放題という打ち出しがなされていますが、見放題の対象となっているタイトル数は少なく、不満を持っている方が多いようです。また、タイトルによっては配信期間が限定されているものもあり、その点にも注意が必要です。
Amazonプライム会員の会費は年間3,900円(税込)であり、月額換算すると325円(税込)となります。Amazonにて買い物をする頻度が高い人であればAmazonプライム会員の恩恵をたくさん受けることができますが、Amazonプライム・ビデオのためだけに会員登録をするのは、視聴可能なタイトルをしっかりと確認してからの方がよさそうです。30日間の無料体験期間もありますので、そちらを利用するのも手かと思われます。
スマホでの視聴には専用アプリがあり、動作の安定性は問題なさそうです。Wi-Fi環境下で動画をダウンロードしておき、視たいときに視るという使い方もできるので、とても便利です。
【長所(メリット)】
Amazonプライム会員になれば、動画配信以外でのメリットも大きい
月額換算での料金が安い
30日間の無料期間がある
【短所(デメリット)】
- 視聴可能タイトル数が少ない
タイトルによっては配信が終了してしまうことがある
FC2動画 (エフシーツーどうが)
【特徴】
YouTubeのように動画の投稿ができ、他ユーザーが投稿した動画を視聴できるサービスです。会員登録は無料でできますが、視聴回数に制限があります。有料会員になれば視聴回数に制限がなくなり、何回でも視聴が可能となります。また、両者で配信の速度も異なり、有料会員であればストレスなく視聴ができる速度で通信ができます。
FC2動画で圧倒的な支持を得ているのはアダルトジャンルなのですが、一般ユーザーも投稿が可能なため違法性があったりと、問題も多いようです。著作権に関しても問題として取り上げられることがあり、サービスのあり方が問われています。
有料会員の料金について、1ヶ月契約が1,000円と1年契約が6,000円と、プランによって月当たりの金額が大きく異なっています。一般ユーザーが投稿する動画が大半を占めていますので、こういった動画が好みであるのならば有料登録する価値はありそうですね。
【長所(メリット)】
アダルト動画数がとても多い
一般ユーザーが投稿した動画が楽しめる
無料で視聴が可能である
【短所(デメリット)】
- 無料登録では視聴回数と配信速度に制限がある
違法性の高い動画も存在する
FOD (フジテレビ オンデマンド)
【特徴】
月9やバラエティ、アニメなどフジテレビの人気番組を視聴できます。昔の人気ドラマをいつでも視ることができ、さまざまな年代から支持され会員を伸ばしています。動画以外にも漫画や雑誌、ライブ配信まで行っています。配信内容は、かなり多岐にわたっています。
視聴にはサービス内での「ポイント」を使うシステムとなっています。このポイントを購入し視聴に充てるのですが見放題プランも提供されています。一番強く打ち出されているプランが月額888円の「FODプレミアム」というプランですが、こちらは見放題のプランとなっています。888円で見放題であれば他サービスと比較をした場合に安価な部類となります。ヤフーIDを取得すれば31日間の無料体験が可能です。
スマホでの専用アプリは、使いやすくアップデートも頻繁に行われているようです。動画配信業界に限らず、スマホアプリが使い易いことが新規会員獲得には必須な条件ですね。
本サービスの対応デバイスはPC、スマホ、タブレットのみとなっています。この点は他サービスよりも劣っている点となりますが、これらのデバイス以外での視聴はしないという風潮も強いので問題になることは少なそうです。登録デバイス数、同時視聴については制限がありません。
【長所(メリット)】
月9ドラマを始めとしたフジテレビの人気番組が視聴できる
無料体験期間がある
動画以外に漫画などの配信も行っている
登録デバイス数と同時視聴に制限がない
【短所(デメリット)】
- プランの種類が多く煩雑
対応デイバイスが少ない
日テレ オンデマンド
【特徴】
その名の通り、日テレ系の番組の配信を行っているサービスです。日テレ系のドラマが好きな人にとても喜ばれています。料金体系としては、視聴ごとに支払いをするタイプと、月額固定性で見放題になるタイプがあります。見放題のプランもいくつか種類があり、視聴したい動画のジャンルに合わせて選択が可能です。
さらに、同サービス内に子サービス的な位置づけで「日テレ 無料 (TADA)」というものがあり、こちらは視聴の途中でCMが入りますが無料で利用できます。無料であるのにもかかわらずタイトル数も多く、画質も良いと好評です。
視聴可能デバイスはPC、スマホ、タブレットPCと少なめですが基本的なところは押さえていますので、大きな問題にはならなそうです。登録デバイス数については明確なアナウンスはありませんが、数種類のデバイスで視聴可能ですので複数の登録が可能です。同時視聴については不可となっています。
スマホとタブレットにおいて、「日テレ 無料 (TADA)」には専用アプリがありますが、本家の「日テレ オンデマンド」はブラウザにて ログインをし視聴するスタイルをとっています。”QuickTime”にて動画を再生しますが、画質がいいと好評です。
プロ野球の巨人軍の試合をライブで配信しており、巨人ファンには大変ありがたいサービスですね。
【長所(メリット)】
無料にて、ある程度のタイトルを視聴できる
巨人軍のライブ配信がある
高画質である
【短所(デメリット)】
- 無料視聴の動画にCMが入る
視聴可能デバイスが少ない
NHK オンデマンド (エヌエイチケイ オンデマンド)
【特徴】
名前の通りNHKの番組を視聴するサービスです。BS1やBSプレミアムも視聴可能です。NHK以外の動画は配信されていません。サービス内での視聴ランキングの上位には、必ずと言っていいほどNHKの朝ドラが入っています。朝ドラファンであり、毎朝定刻にテレビの前にいることができない人にはかなりオススメのサービスです。
料金体系は、視聴ごとに払うものと、見放題プランとが準備されています。見放題プランは900円であり、NHKの番組が大好きであればコストパフォーマンスは良いといえると思います。ちなみに、地上波でのNHKの受信料とは全く別ですので、その点は注意してください。
視聴可能デバイスはPC、スマホ、タブレットPCのみです。iPadについては視聴はできるのですが、表示サイズがとても小さく実用のレベルに達していません。また、専用アプリの動作が不安定であり、評判はあまりよくないようです。
最近では、他の動画配信サービスにこのNHKオンデマンドが組み込まれることが多く、2016年5月には「U-NEXT」内で本サービスが受けられるようになりました。料金についてはまったく同額となっています。U-NEXTにて本サービスの視聴をする場合には、U-NEXTの動画再生環境を使用することができ、デバイスや再生アプリの面で大幅に環境が改善されることとなります。NHKオンデマンド単体でサービスを受けるよりもメリットがありそうですね。
【長所(メリット)】
NHKの番組がほとんど視聴可能
BSも視聴することができる
【短所(デメリット)】
- NHKの番組以外は配信されていない
対応デバイスがかなり少ない
地上波のNHK受信料とは別に料金が発生し、二重に請求されている感じがする
DAZN (ダゾーン)
【特徴】
スポーツのライブ配信に特化したサービスです。日本だけでなく海外の試合も配信されています。特にサッカーのJリーグの配信が有名でJ1からJ3リーグのすべての試合がライブ配信されます。この徹底ぶりには驚きです。
料金体系は月額固定制となっていて、1,750円で見放題となり追加料金は発生しません。NTTドコモのユーザーであればサービス価格の月額980円と、かなり安くなりますね。
対応デバイスはPC、スマホ、タブレットの他、テレビやゲーム機と幅広いです。ただ、配信元のサーバーが不安定だったり、アプリの使い勝手が悪いとの評判があります。登録可能デバイス数は6台まで、同時視聴可能数は2つまでとなっています。
もし「ライブ」での配信を視ることができなかった場合でも、「オンデマンド」または「ハイライト」で試合を楽しむことができます。
【長所(メリット)】
スポーツのライブ配信に特化しているため、スポーツ好きにはたまらない
サッカーJリーグについてはJ3リーグまでのすべての試合を網羅している
対応デバイスが多い
【短所(デメリット)】
- サーバーと専用アプリがやや不安定
スポーツ以外のコンテンツがない
ニコニコチャンネル (niconico)
【特徴】
動画投稿共有サイトのニコニコ動画が発展した形で本サービスが登場しました。
ニコニコ関連のサービスはいわゆるオタク向けのものと思われがちですが、配信されている動画には政治に関するものなどもあり、ジャンルは多岐にわたります。
また、一般的な映画やドラマというよりかは、素人クリエイターが作成した動画を視聴する傾向が強く、ニコニコ動画の最大の特徴ともいえる視聴者のコメントが動画の上を流れていく仕様が、本サービスでも採用されています。
一部有料コンテンツもありますが、ニコニコ動画のアカウントを取得していれば本サービスを視聴することができます。アカウント登録は無料です。
視聴はPCではブラウザーから、スマホやタブレットからは専用アプリを使用するのが一般的です。スマホ、タブレットの専用アプリは若干動作が遅い時があります。
他のサービスとは大きく異なり、コンテンツの提供も一般人が行えることが特徴となっています。
【長所(メリット)】
自ら動画を作成しコンテンツを提供することができる
無料にて視聴ができる
他ユーザーの動画に対するコメントが秀逸
【短所(デメリット)】
- 専用アプリがやや不安定
オタクと勘違いされる可能性あり
動画配信・VOD サイト 一覧
【動画配信 サイト 一覧】